☆闇の運命を背負う者☆

★小説（文庫本）★

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１巻：闇の運命（さだめ）を背負う者

国間仁（くにま ひとし）は普通？の高校生。（毎晩夢に出てくる「影」によれば「闇」（ガイア）の転生戦士らしいが、当人は断固否定。）

あくまで「運命」を拒否する仁にしびれをきらした「影」は現実世界に現れ、仁を説得しようとするが、「人間が世界を道連れに滅びる前に、特別な能力を持った「闇」がすべてをコントロールする」という崇高な使命は、仁の「あほらしい」の一言で切り捨てられてしまう。仁の幼なじみ：岐堂（きどう）せりあを人質にとり、仁の「前世の記憶」を覚醒させようとする「影」。だが、仁はせりあが「影」の本体であることをあっさり見抜いてしまう。あくまで「国間仁」として生きようとする仁を見て、とりあえず説得をあきらめるせりあ。

だがその時、世界平和の為に「悪」である「闇」を殲滅しようとする「光」（ヴァルハラ）のひとりが現れ、仁とせりあに攻撃を加える。同級生で「闇」の戦士のひとりである早馬（そうま）桜によってその「光」は倒されたものの、仁たちの所在は「光」のリーダー：螺郷光（らごう ひかり）の知る所となってしまう----

２巻：闇の運命を背負う者・エピソード２

「光」（ヴァルハラ）のリーダー：螺郷光の命令によって「光」の襲撃は途絶えたが、その平和は長くは続かなかった。

「光」の中でも屈指の力をもつ戦士：御島晃道（みしま あきみつ）が、強い敵との戦いを求め、螺郷の命令を無視。仁たちに戦いを挑んでくる。螺郷の腹心：綾部閑華（あやべ しずか）により御島は一時退いたものの、仁の「闇」（ガイア）としての能力が実は既に目覚めていたということが、せりあと桜にバレてしまう。

それでもまだ「闇」の「運命」を拒否し続ける仁に、「闇」のマスターが接触。螺郷の命令に納得できない「光」の数人は、ハンバーガーショップに集まった仁・せりあ・桜に攻撃を仕掛ける。なんとかその場を逃れ、家に帰った仁は一通の手紙を受け取った。差出人は----御島晃道。

３巻：闇の運命を背負う者・エピソード３

仁たちが真実を突き止め、「マスター」を倒したことにより、「闇」（ガイア）と「光」（ヴァルハラ）の闘争は終結。「闇」や「光」としての能力は残っているものの、その能力を使う必要はなくなり、平穏な日々が続いていた。

そんなある日、とある美術館に出かけた御島晃道は、彼の彫刻のファンだという少女と出会う。摩耶桂実（まや かつみ）と名乗るその少女は、「闇」や「光」と同じ能力を使い、御島に攻撃を仕掛けてきた。同じ頃、「マスター」との戦いに関わった者達が次々と襲われ始める。

「闇」でも「光」でもない、能力を持つ者の出現----　死んだはずの「マスター」が、邪魔になった仁や螺郷たちの抹殺に乗り出したと考えればつじつまは合う。

しかし、姿を現さない「マスター」の放つ刺客を、いつまで防ぎきれるのか----　全員（御島は除く）の心に、不安と焦りが広がりつつあった----

シリーズ完結編。それぞれが出した、「力」という名の誘惑への答えは----？